屋根裏にイタチやハクビシンなどの害獣が侵入すると、うるさい騒音に悩まされるだけでなく、建物の構造や衛生状態に深刻で長期的な被害をもたらします。
これらの被害を放置すると、最終的に住宅の耐久性が低下し、数百万円単位の高額な修繕費用に直結するリスクがあります。
本記事では、獣害が引き起こす具体的な建物の被害と、駆除後に最も重要となる「清掃・消毒」作業の必要性を解説します。
TOC
1. 獣害が建物にもたらす3つの深刻な被害
ハクビシンやイタチは、巣作りや移動のために建材を傷つけ、住宅の機能そのものを損ないます。
1-1. 断熱材の破壊と光熱費の増加
- 被害内容: 害獣は、屋根裏のグラスウールや発泡ウレタンなどの断熱材を、巣の材料として引き裂いたり、踏み固めたりして破壊します。
- 影響: 断熱材が機能しなくなることで、住宅の断熱性能が著しく低下します。その結果、冷暖房の効きが悪くなり、毎月の光熱費が増加します。
1-2. 糞尿による建材の腐食と悪臭
- 被害内容: ハクビシンやアライグマは、同じ場所に排泄する**「ため糞」**の習性があります。大量の糞尿が天井板や柱に染み込むと、建材の腐食を招き、最悪の場合、天井が抜け落ちる原因となります。
- 影響: 腐食が進むと建物の耐久性が低下するだけでなく、強烈なアンモニア臭が住居全体に染みつき、長期にわたり悪臭被害に悩まされます。
1-3. 電気配線・通信ケーブルの損傷(火災リスク)
- 被害内容: ネズミほどではありませんが、イタチやハクビシンも配線を噛んでしまうことがあります。
- 影響: 配線が損傷すると、漏電やショートによる火災リスクが発生します。また、インターネット回線が切断されるなど、生活に不可欠なインフラにも支障をきたします。
2. 駆除後の「清掃・消毒」が必須である理由
捕獲と侵入経路の封鎖が完了しても、建物に残された「負の遺産」を除去しなければ、被害は終わりません。
2-1. 感染症リスクの排除
ハクビシンはSFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウイルスを媒介するダニを運ぶ可能性があります。また、イタチやアライグマもノミやダニ、その他の病原菌を多数保有しています。
- プロの消毒: 糞尿が撒き散らされた場所や巣の跡を専門の強力な殺菌剤で徹底的に消毒し、病原菌のリスクを根絶する必要があります。
2-2. ノミ・ダニの二次被害対策
害獣が屋根裏を離れた後、その体に寄生していたノミやダニが屋根裏に残り、繁殖します。これが天井の隙間などから室内に侵入し、住人を刺すなどの二次被害を引き起こします。
- 清掃の徹底: 巣や毛、糞といったノミ・ダニの発生源となる汚染物をすべて除去し、専用の殺虫剤で処理することが重要です。
3. まとめ:トータルサポートを提供する業者を選ぶ
イタチやハクビシンなどの獣害駆除は、「捕獲」→「封鎖」→「清掃・消毒」の3つのステップが揃って初めて完了します。
特に高額な修繕費用や健康被害を避けるためには、清掃・消毒作業を専門的に行ってくれる業者を選ぶことが重要です。
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